モーション研究室

ゲーム業界のモーションデザイナーが書いてるモーション講座

MAYA 便利機能 仕事に役立つ機能10選(2020/02/06 更新)

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MAYA 便利機能 仕事に役立つ機能10選

当たり前のように使っていた機能が意外と知られてなかった
という事がたまーにあるので共有の為、ここにまとめておきます。

Retmie Tool


グラフエディタにさり気なく存在する『Retmie Tool』
意外と知られていないようなので、便利なんだよいうのを具体例として動画にしてみました。

 
『尺は変えずにもうちょっと滞空時間を伸ばしたいなー』
『メリハリを出したい』
『後に続くアニメーションを維持しつつ尺を縮めたい』
 
こういう時にとても便利です。
指定のフレームで伸縮するので全てにキーを打つ必要もありません。

選択時に指定のマニピュレータに切り替えてくれる機能

XSIの『変換の設定』みたいなものです。
Show Manipulators

1.変換設定したいものを選択
2.Attribute Editorを開きます
3.Displayを展開
4.Show Manip Defaultで切り替えたいものに変更
5.ショートカット「T」(Show Manipulators)を押し、左のアイコンが専用のものになっているのを確認

この状態で選択すると、設定したものに切り替わるので一手間省けます

選択のみハイライト表示

MAYAの初期設定では上記のように親を選択したら子までハイライト表示され、どこまで選択状態なのかが分からず不便です。

選択している部分のみハイライト表示させたい場合の設定を書いておきます。

1.プリファレンスを開きます(Window > Settings/Preferences > Preferences)
2.Selectionを選択
3.選択項目の子をハイライト(Selection Child Highlighting)ドロップダウン リストを選択
4.常にハイライト(Always highlight) ⇒ ハイライト表示しない(Never highlight) に切替て保存


これで選択部のみハイライト表示になります。

ボーナスツール

MAYAに最初から導入されていないツールですので別途インストールする必要があります
インストール方法についてはAri様のサイトより引用させて頂きました
 CG自習部屋 Mayaの時間 【Maya基本】ボーナスツール(BonusTools)のダウンロードとインストール
  
BonusToolsはアカウントをお持ちであれば無料で導入できます
どういうプラグインが入っているかはコチラを参照下さい
名称をクリックするとYoutubeに飛んで動画で説明してくれます

オンライン版のHelpはちょっと情報が古いですので、導入後に
Bonus Tools>Help>Bonus Tools Help
ここですとPDF形式で最新版が確認できます ただし全て英語です!!

ちなみに日本語版MAYAであっても英語で表記されており、日本語未対応のようです
先行お試し版といったところですかね
需要が高ければ標準装備される可能性の高いツール群と言えるでしょう

個人的にオススメなのはセパレータの追加
BonusTools>Create>Separator on Shelf
Shelfに間仕切り棒を追加するだけの機能ですが地味に便利w
 ⇒MAYAのMELいろいろメモ-セパレータ - Qiita

モデリングやリグ等のプラグインもありますが全部説明するのは大変なのでアニメーション部分のみ軽く説明します

他にも機能はありますが特に使えるかなと思った3点のみご紹介

Walk Cycle Control オフセット付で反対側の手足にコピーしてくれます
Mirror Animation 対となるものを選択するとミラーリングしてくれます
Reverse Animation Fカーブを指定の基点で反転してくれます


Walk Cycle Control これについてはあまりプラグインとして見かけないので個人的には使えるかなと思っています

Mirror Animation これも便利なのですが一対のみ選択じゃないとダメみたいです。複数選択して一気に反転できると良いのですが惜しい!!

バックグラウンドカラーの変更

これは超簡単です

操作は Alt+B のみ

Alt+Bを押す毎にバックグラウンドカラーが変更されます。
バックグラウンドカラーのカスタマイズについては以下を参照ください
 ビュー パネルのバックグラウンド カラーを変更する | Maya LT | Autodesk Knowledge Network

【使用例】

  • 背景ブラック:足元のグリッドを非表示にすれば画像切り抜き用として使えます
  • 背景ライトグレー:ライトをUse All Lights でシルエットの確認に

この他にもテクスチャが付いた状態やキャラクターの雰囲気で背景の明度や彩度を変える事もあります

チャンネルボックスとグラフエディターの連動

複数のY軸を選択して移動させたいのにFカーブが入り組んでいて選択し難い!
こういう場合に役立つ方法を2つご紹介します

Sync Graph Editor Display
Select Attributes

Sync Graph Editor Displayはチャンネルボックスの選択中の軸のみFカーブ表示してくれます
Select Attributesも同じような機能ですが全選択中であっても任意の軸を絞って選択可能

参考用動画

オートセーブ

数時間、作業集中してやってたら急にMAYAが落ちて全てがやり直しに。。。
こういう経験をされた方って結構いらっしゃるのではないでしょうか。
XSIもそうでしたが、MAYAでもやはり よく落ちます!!
PCのスペックがどうこうではなく、様々な理由で落ちるので細目な保存が大事なのですが熱中している時ってどうしても忘れますよね。。。

『オートセーブ』は一定時間毎に任意フォルダに保存してくれる機能です

設定手順

Windows>Settings/Preferences>Preferences でPreferencesダイアログを開きます
(もしくは右下の歯車&人型のマークでも可)

Files/Projects を選択すると中程にAutoSave項目があります。

英語版の為、直訳しながら説明しますね

Enable (有効にする) チェックを入れる事で以下設定可能となります
Prompt before save (保存前確認) 都度、保存確認したい方はチェック
Limit autosaves (保存制限) 自動保存の制限の可否
Number of autosaves (保存数) 保存数を決められます
Interval(minites): (間隔:分) 保存間隔の設定
Autosave destination: (自動保存先) 保存先の設定

オートセーブ中は約2~3秒、作業不可となりますので集中時にオートセーブが始まると少しリズムが乱れますが、長時間作業が台無しになる事を考えればやって損はないでしょう
(自分は30分間隔にしています)
他にも、前日のデータの方が良かったなーって時に遡れるのでそういう点でも活用できます

ワークスペースのカスタム

作業スタイルは様々だと思いますのでほんの一例としてのご紹介です。
参考動画

このようにそれぞれの作業に特化したワークスペースが用意されています

Animationモードの特徴

  • Tabとしてグラフエディタ、アウトライナが初期配置済。
  • Tabはいろいろな場所にドッキング可能。レイアウトの自由度が高い
  • Tab右クリック ➡Duplicate(複製)可能。(できないものもあります)
  • Tab右クリック ➡Tab Direction Tabの位置の変更可能

カスタムしたら Window>WorkSpaces>Save Current WorkSpace As... で保存できます

※欠点としてSpaceのみでは1画面化は出来ないのですが以下の操作で代用可能 

  • Shift+Space マルチペインディスプレイ⇔シングルペインディスプレイの切替
  • Ctl+Space でフルスクリーンビュー

前後のキーに馴染ませる機能 MoveKey > Exponential

前後のキーに手動で馴染ませる事ができます

他にも用途はありそうですが、自分の場合はランダムな揺れカーブを前後ポイントに
馴染ませる際に使用したりしています。
こういう前後に繋げるスクリプトも存在しますがより細かな微調整をしたい時に便利です

編集以外のカーブの除外 >Isolate Curve

『編集中以外のFカーブは邪魔だから非表示にしたいな・・・』って時は
編集したいFカーブを選択状態にして右クリック>Isolate Curveをチェック

これでキーを間違えて選択してしまう事を回避できます

一時的に非表示になっただけでキー削除された訳ではありません


まだまだ他にもありそうなので見つけたら追記します


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