【MAYA 初心者講座】攻撃モーション Lv17(スプライン-予備動作)
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攻撃モーション 前回の記事はコチラ▼
【MAYA 初心者講座】攻撃モーション Lv17(スプライン-予備動作)
それではブロッキングからスプラインへと入ります。
スプラインは簡単に言うと動きを滑らかにしていく工程となりますが、伝える箇所が多いので要点を絞って進めていきますね。
今回は攻撃の序盤『予備動作』について です。
予備動作(Anticipation)
英語ではAnticipation(アンティスィペィション)となりますが、ちょっと長いので『アンティック』と短く使われる事が多いようですね。
アンティック=アンティスィペイション
自分は『アンティック』という言葉は馴染みが薄い為『予備動作』として話を進めていきますが、共通言語として是非覚えておいて下さい。
予備動作:【英語】Anticipation(アンティスィペィション)【略】アンティック
では予備動作について説明を続けます。
動きを開始する前にその逆の動作をとる事。高く飛ぶ前に深く腰を沈めたり、回転する前に一度反対方向へ捻る等。予備動作により動きにリアリティが生まれ、その後に続く動きを引き立たせる効果がある。
近い言葉では『溜め』『前兆』『予測』『準備』などが当てはまります。
個人的に『お!分かりやすい♪』というページをご紹介しておきます。
⇒【アニメーション12の原則】Anticipation(予備動作)とは -キャラクターに命を吹き込む魔法- | LiCLOG
⇒ダメになる動画講座(第五章)
寄り道をする
加えて自分からも3つほど例を挙げておきます。(攻撃じゃないけどw)
予備動作によって移動の幅が増えているのが分かるでしょうか。
(指差しであれば指の移動範囲、ジャンプは腰の移動範囲、パンチであれば手の移動範囲 ですね)
このように移動の幅が増えて動きの流れを長く見せる事で目に残りやすくなります。
これがつまり『引き立たせる』という事ですね。
引き立たせるだけでなく、力がより加わった動きとなります。
予備動作はスタートからゴールまで直線的ではなく一度経由してからゴールに向かうので
『寄り道をする』
という言葉で表現したりもします。
いろんな寄り道パターンがありますので作りながら模索してみましょう。
攻撃の予備動作
さてさて肝心の攻撃モーションの予備動作を書いていないので最後に貼っておきます。
前回の修正箇所を反映してみました。
・剣が1m先の対象に当たるように変更する⇒1.5mくらいで調整
・1.5m地点に対象物(四角いブロック)を設置
・飛び過ぎてたので軽く飛ぶ程度に調整
・飛び始めに対象に剣がHITしているように見えるので剣の軌道を調整
前半部分(HIT後の余韻まで)でトリミングしています。HIT部分は何となくの仮状態です。
比較用に▼予備動作が無い状態▼も貼っておきます。
前半の予備動作付近を削って詰めただけですが、動きが機械チックになっちゃいました。
ちなみに攻撃の予備動作は序盤部分のみではありません。
剣を振り下ろす際の僅かなラグや待機へ戻る時の体重移動など随所に予備動作は隠れています。
自分で動いてみたり、様々な作品を観てみたりして『あ、コレって予備動作だな』と分かるようになると面白いですよ。
まとめ
予備動作(アンティスィペイション)については以上です。
『予備動作』や『Anticipation』で検索してみると、アニメーションに限らず格闘技やスポーツ界でも『予備動作』という言葉は用いられています。それぞれの解釈がなされていますが概ね言っている事は同じだったり、異なる解釈で新たな発見をする時もあります。
格闘技や対戦型スポーツの世界では次の動きが予測されやすいので予備動作を消す努力やフェイクを加えたりしています。個人競技では より力が伝わるように予備動作は重要です。
『予備動作を入れる』だったり『予備動作は消せ』だったりと混乱しそうですが、様々な情報をひっくるめて総合的に自分で判断、解釈をしてみて下さい。
自分が調べて得た知識が加わる事で単なる『受け売り』ではなく『自身の言葉、考え、自信』となっていきます。
ネットは古い情報も割と存在します。鵜呑みにせず『コレって本当に正しいの?』と疑ってみる事も時には必要です。私も情報の鮮度、正確性に気を付けつつ発信していきます。
それでは。
次回