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【MAYA 初心者講座】待機モーション Lv4(視線)

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待機モーション 前回の記事はコチラ▼

【MAYA 初心者講座】待機モーション Lv4(視線)

ポージング - 視線を意識する

視線とは

目の中心と、見ている対象とを結ぶ線

と誰でも知っている意味かと思います。大袈裟ですみませんw
敢えて書いたのは待機において視線が正面を向いていないのは地味に危険だからです。

視線 Step1

ちょっとキザなポーズを例に挙げて説明します
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『そうだ、キザなので目を逸らしてみよう!』 と画像の右のようにしたとします。
ちなみに流し目にして前方を向いてる想定で一応前は向いています。
 
地面にはグリッド線を表示しているので正面がどこだか作業者は分かるでしょう。
ではグリッド線が無いとどうなるでしょうか?

例え黒目が正面を向いていたとしても、頭の向きは前方を向かせるのがベストです。

 
   何故か 
 
プレイヤーが一番見る事が多いのはキャラクターの後頭部だからです。
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これでは流し目で正面を向いていても分かりませんね。
体が45度に傾いていて更に顔の向きも正面で無い場合、遊んでいる人はどちらが前方なのかが分からなくなります=操作ミスに繋がる危険があるのです。

プレイヤーが遊ぶ際にはグリッド線は存在しませんので、キャラクター自身がプレイヤーにとってのグリッド線、向きを知る役割を担います。

視線 Step2

プレイヤー視点、思考を大切にする
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これはかなり極端なポーズですが、右側の顔(視線)を大きく外してみました。
待機モーションになる度に右に何かあるんじゃないかとプレイヤーは思ってしまいます。
 
プレイヤーが直したくても制御できない上に、待機は一番長く見るものなのでストレスの原因となります。対峙するモンスターも戦闘中に視線が大きく外れているとプレイヤーの緊張感は薄れます。
 
プレイヤーの操作キャラ、そして対峙キャラとは視線を合わせる必要があります。

例外として

NPC(Non Player Character)プレイヤーが操作できないキャラクターの事
街中に立ってる人達等の待機については視線は正面ではなく、それぞれのやっている内容の対象物に顔を向けましょう。(当然の事ながら)その方が自然だからです。モンスターも戦闘外であれば視線を外しても大丈夫です。

 

視線 Step3

視線という点では最後にもう一つ
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キャラクターになりきった視線の意識も大切です。
敵と対峙している時に剣や盾が常時視界を遮っているものは気を付けたい部分です。

ポージングについてはこれでだいたい終了です。
まだ探せばいろいろありそうですが、ひとまずモーションに移ります。
他の派生モーションであっても基本は同じなので、この辺りを意識しておきましょう。

 
それでは。

次回

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