モーション研究室

ゲーム業界のモーションデザイナーが書いてるモーション講座

モーションデザイナーって何?

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モーションデザイナーってどういうお仕事?

この質問をされた時、今まではこう答えていました
 

人形に命を吹き込む仕事です

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だいたいの人がこのように人形に糸を付けて動かしている操り人形を想像するでしょう
人形がモデル、糸がリグ、そして手で動かしている行為がモーションといった感じでしょうか

イメージとしては確かに合っています。
合ってはいますが、最近はこの表現では足りないなと思っていて、個人的にはこう考えてます

 
『そのキャラクターになりきって どう動くか考える仕事』

動かすのではなく動く

モーションデザイナーは『動かす』ではなく『動く』仕事であると自分は思っています。
ちなみに海外ではモーションデザイナーとは呼ばず(3D)アニメーターと呼ばれています。

モーションデザイナーアニメーター ググるとそれぞれこう説明されています。

【モーションデザイナー】
動きをつけることによってキャラクターを生き生きと魅せる仕事

【アニメーター】
アニメーションの制作工程において作画工程の原画、動画を担当

あなたはどちらがしっくり来るでしょうか?
 
このキャラクターはどういう性格で今どんな心境なのか、そしてどういう状況なのか。
その時々で動き方は変わってきます。
そのキャラクターになりきった演者であり、且つ演出家でなければいけません。

シンクロする

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イメージとしてはコレ
 
実際に人形に入れる訳ではないのでこうなるしかありませんね!
絵を描いてる人は描いてるキャラクターの顔の表情になってるって事、経験あるはずです。
 
そのキャラクターに感情移入し、入り込んでしまいます。
実際、画像の子が漫画を描いてる訳ではないんでしょうけど、これくらい気持ちを込めましょうという事ですw
 
モーションも同じ
 
まずは演出家となってその場の状況を把握してどう動くかを考え
そして演者となって気持ちを込めて動く
イメージが鮮明であればある程、視界の先に映像が見えるようになり
場数を踏む程にキャラクターが勝手に動いてくれるようになります。

勝手に動いてくれない場合はイメージが不鮮明なので、自分で動いたり情報収集します。
自分自身が動く事で、こういう風に動いたら手はどの位置にくるのが自然か、わざとらしくないか、こういう時何を考えるものなのか等 いろいろ発見する事ができます。

訓練方法

技術的な部分としてはまずはショートカットを覚えましょう。
考えずとも自分の手足のように扱えるようになるのがベストです。
これは毎日の仕事の延長で身につくものなので普段から使う事をオススメします。
では何故、必要なのか
それは自分の脳内イメージを素早く具現化する為に必要だからです。
 
意識的な部分としてはインプットとアウトプットを繰り返しアップデートしていきましょう。

まずはインプット。
小説や漫画などの本を読んだり、映画等の映像作品を観たり、遊びに行ったり、友達とおしゃべりをしたり。美味しいものを食べたり。
自らの想像力、思考を鍛え、いろいろなものを見て触って体験して、自分の中の引き出しを増やし続ける事。
  
別に仕事と直結しなくて良いんです!
むしろ全く関係のない趣味ほど面白い発想が生まれる事があります。
 
そしてアウトプット。
これはインプットより大事だと思っています。
自分が作ったものをより多くの人に見て貰う事で自分では見えていなかった部分や考え方、魅せ方など多くの発見があります。
下手だからとインプットだけ頑張るよりも、アウトプットも同時にやる方が成長スピードは格段に違ってきますし、特にアウトプットにおいては、クライアント(依頼人、顧客)を意識して作る習慣にもなります。
 
エンターテイメント 全てに共通している事は『お客様』がいる事
仕事の先に常にお客様を意識した仕事をしましょうー^^
  

インプット、アウトプットはモーションデザイナーに限った事ではないですね。
即ち想像は創造でありクリエイターにとって、とても重要な事です
  
想像はどんどん膨らませていきましょう!!
  
 
〆の言葉が出てこないw
モーションデザイナーとは、、、動きを専門としたエンターテイナーってトコロですかね^^
 
以上。長い文章をお読み下さり有難うございましたっ!!

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