モーション研究室

ゲーム業界のモーションデザイナーが書いてるモーション講座

MAYA ショートカット第2回 コマ送り編

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MAYA ショートカット第2回 コマ送り編

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今回は②の部分を使用します。
コマ送りは既にショートカット(Alt+< / Alt+>)として存在します。
タイムスライダーやGraph Editor上で1フレームずつ進ませたり戻したりする機能となります。

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今回はコマ送りの改良版を新たに追加する手順です。

キー設定の確認

Hotkey editorを開き、まずは以下の部分を確認して下さい。

  • Edit Hotkey for: の項目を 『Menu items』にしてください
  • Animation > Playbackを展開します

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これが従来の配置となっています。
この部分は第三者が使う可能性があるので現状維持、直感的な場所にもう一つ追加します。

機能の追加

コマ送り改良版を新たに追加する手順です。

Hotkey Editor画面右上のタブをRuntime Command Editorに切り替えます。

  • New を押しEdit状態にします。

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以下の通りに設定して下さい。

My_NextFrame

Name My_NextFrame
Category Custom Scripts
Sub-Category undoInfo
Language MEL

【内 容】下をそのままコピペで

//1フレーム進む アンドゥ無効版
undoInfo -stateWithoutFlush off;
playButtonStepForward;
undoInfo -stateWithoutFlush on;

ちなみに、このコマンドはコマ送りをUndoに加えないという処理となります。
Undo時にコマ送りを除外してくれるので何度もCtl+Zを押さずに済みます。

全て記入が済んだら右下のSave Runtime Commandで保存します。
(undoについては2018版?で改良されているようなので加える必要は無いのかも知れません)
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保存したら

  • Edit Hotkey for: の項目を 『Custum Scripts』にして下さい

そしたら undoInfoという項目が追加されていますので展開
My Next Frame があると思いますのでキーボードの→(Right)に割り当てて下さい

これで一つ目が完了です。
 

それでは後3つ記載しますのでそれぞれ設定を済ませ、キーを割り当てます。

My_PreviousFrame

Name My_PreviousFrame
Category Custom Scripts
Sub-Category undoInfo
Language MEL
//1フレーム戻る アンドゥ無効版
undoInfo -stateWithoutFlush off; 
playButtonStepBackward;
undoInfo -stateWithoutFlush on;

キーボード ←(Left)に割り当て

My_NextKeyFrame

Name: My_NextKeyFrame
Category: Custom Scripts
Sub-Category: undoInfo
Language: MEL
//次のキーへ進む アンドゥ無効版
undoInfo -stateWithoutFlush off;
currentTime -edit `findKeyframe -timeSlider -which next`;
undoInfo -stateWithoutFlush on;

キーボード ↑(Up)に割り当て

My_PreviousKeyFrame

Name: My_PreviousKeyFrame
Category: Custom Scripts
Sub-Category: undoInfo
Language: MEL
//前のキーへ戻る アンドゥ無効版
undoInfo -stateWithoutFlush off;
currentTime -edit `findKeyframe -timeSlider -which previous`;
undoInfo -stateWithoutFlush on;

キーボード ↓(Down)に割り当て

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全て割り当てたら上のようになります。

これでコマ送り部分の設定は完了なのでSaveして閉じてOKです。

今回割り当てたショートカットまとめ

→(Right) My_NextFrame 1フレーム進む
←(Left) My_PreviousFrame 1フレーム戻る
↑(Up) My_NextKeyFrame 1つ先のキーへ進む
↓(Down) My_previousKeyFrame 1つ前のキーへ戻る

これだけではあまり従来のと大差は感じないと思いますが
次回のショートカット3回と併用する事で便利になります。

次回

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